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「ダラダラ癖」から抜け出すための10の法則

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予定を上手に立てる10のポイント

メリル・E・ダグラス & ドナ・N・ダグラス

 ミシガン・ミラー相互保険会社は長年にわたって、会社ぐるみで「静かな時間」の効用を謳歌している。ある時、チャールズ・マギル社長は、社員の多くが1日をくだらないムダ話で始めることに気づいた。「多くは自分の見たテレビドラマや野球の話をしゃべり合っていた。ほかの者たちは、おかげで仕事に集中できないと、しょっちゅうぼやいていたものだ」と彼は述懐する。

 そこで「静かな時間」という考え方がまだ広く知られていない頃に、マギル氏は社内の一部に限って、朝8時から9時までと午後1時から2時までを「静かな時間」とする方針を実施することにしたのである。その実験が好成績をあげたので、4年後には「静かな時間」は会社全体の方針となった。

 その後、午後の「静かな時間」はとりやめになったが、午前の分は今でも実施されている。朝の8時きっかりに、ただ一言「おはようございます」というアナウンスの声が社内に響きわたる。それまでのおしゃべりや笑い声がぴたりと止まる――そして、みんなが一斉に仕事にかかる。

 「1人残らずやってますよ。社長から守衛たちまでね。だからうまくいっているんですよ。みんなが一緒にやる、これがいいんですね!」と、社員の1人は報告している。「静かな時間」については、社員たちも社長と同じように熱心なようである。「その方針については最初の面接試験の時に聞かされました」と秘書の1人は説明している。「はじめは、なんだか小学校にいるみたいで、子供じみたことだと思っていました。でも今は、その効果も知っていますし、たいへん気に入っています」。社外の人たちでも、慣れた人たちは毎朝の「静かな時間」をよく知っていて、やむを得ない場合以外は自発的に訪問を控えている。

 もちろん、後回しにできない緊急事は処理される。社員の1人はこう言っている。「それほど厳しい制度じゃないんです。みんながその日にやるべきことを達成できるようにと考えだされたことですからね」

 自分で実験してみるとよい。毎日、決まったように能率の落ちる時間を拾いだしてみる。たいていのオフィスでは、非能率的な時間が1日に3回ある。8時から9時までと、11時半から1時半までと、4時から5時までである。

 まず、自分のオフィスでの行動パターンを見きわめること。それから、ドアを閉め、何らかのことを達成する。閉めるべきドアがない場合には、自分が移動するほかはない。図書室なり、会議室なり、ほかと隔絶した場所へ行く。大部屋のオフィスで働いているある男は「ドアは閉まっています」という合図に、赤い野球帽をかぶることにしている。それでも充分に効果はある。

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