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長島聡の「和ノベーションで行こう!」

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情熱ある人同士が化学反応を起こす触媒に

第4回 春田真・エクサインテリジェンス代表取締役会長に聞く

ローランド・ベルガー 日本法人社長 長島 聡氏

春田 ええ。恵まれてます。エクサインテリジェンスの仕事も、単に開発を受託して納品して終わり、というビジネスにはしたくないと思っています。そもそも、何人月という言葉が好きじゃないので。例えば、顧客と一緒に開発したものは権利を共有する、それができないなら引き受けないとか、きちんと経営モデルを確立しようとしています。そうは言っても、最近は仕事が増えて、人手が足りなくなってきました。どうしようと考えていてひらめいたのが、インドです。

長島 先日の日本経済新聞に記事が出ていましたね。インド南東部のアンドラプラデシュ州のアンドラ大学と組んで、AIの産業活用について共同研究を始めるとか。どういう経緯で提携することになったのですか。

若い人の独り立ちを支援するのが役目

春田 ベータカタリストが出資しているアグリバディという農業ITベンチャーがあります。今はカンボジアで事業をしているのですが、いずれはアジア全域に広げていく予定で、中でもインドを有望な市場とみて人脈を作ろうとしているのです。そのルートを通じて、エクサインテリジェンスの仕事も一緒にできないかと考えたのです。

長島 1年ほど前にできた会社とは思えないスピードで物事が進んでますね。

春田 実際に手や頭を動かしている若い子は大変だと思いますよ(笑)。もちろん、僕が好き勝手に言っても面白いと感じて動いてくれるのは、支えてくれる人たちがいるからであり、本当に恵まれていると思っています。

長島 若い人たちは春田さんのアイデアをどれくらい理解して動いていると思いますか。

春田 うーん、どれくらいかはわかりませんが、僕が望んでいるのは、自分が触媒となって若い人たちに独り立ちしてほしいということ。僕がいつまでも影響力を及ぼす会社にはしたくないですね。経験が多い分、言うべきことは言いますが、自分たちで考えてやってほしいということは強調しています。

長島 とはいえ、ビジネスの経験値があまりにも違いますよね。若い人が自分のこととして仕事に取り組むための工夫とかはされていますか。

春田 僕が育てるというより、お客さんに育てていただいていると思います。普通、設立したばかりのベンチャーでは考えられないような大手企業が顧客ですから。求められる仕事のクオリティーはペーパーワークも含めてかなり高い。エンジニアはものすごく鍛えられますね。

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