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長島聡の「和ノベーションで行こう!」

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情熱ある人同士が化学反応を起こす触媒に

第4回 春田真・エクサインテリジェンス代表取締役会長に聞く

ローランド・ベルガー 日本法人社長 長島 聡氏

長島 日本ではAIというと、EC(電子商取引)サイトのリコメンド(推奨)機能など、BtoCのサービスが先行して、BtoBは遅れています。

育ちにくいBtoBベンチャー

春田 まさにその通りです。特に日本の大企業はベンチャーのサービスを採用したがらない。だから、BtoBのサービスを手掛けるベンチャーが育ちにくい。しかし、市場の規模でいうと、BtoBの方がはるかに大きいわけで、ビジネスのネタはいっぱいあると思っています。だから、長島さんにもいろいろ教えていただいているわけです(笑)。

長島 いえいえ(笑)。そういえば、春田さんと初めてお会いしたのは、共通の知人である早稲田大学の尾形哲也教授や、自動車部品開発のベッコフオートメーションの川野俊充社長らが集まる会合でしたね。

春田 ええ。もともとは、AIの利活用を進める事業を始めたいと思い、東京大学の松尾豊特任准教授に相談したところ、尾形先生を紹介していただいたのです。尾形先生にはエクサインテリジェンスのアドバイザーに就任していただきました。そこから川野社長をはじめ、製造業の方々に人脈が広がりつつあります。

長島 エクサインテリジェンスのメンバーは関西出身の方が多いようですね。

春田 そうですね。立ち上げに際して、僕のように大学や大企業と話ができる人と、実際に手を動かして研究・開発する人が必要でした。開発者を探すために、僕の母校である京都大学や大阪大学を当たったところ、有望な人材がたくさんいた。それなら関西発AIベンチャーで行こうとなって、今の代表取締役CEO(最高経営責任者)である古屋俊和(京都大学出身)や、取締役CTO(最高技術責任者)の浅谷学嗣(大阪大学出身)が加わってくれました。

長島 取締役COO(最高執行責任者)の粟生万琴(あおう・まこと)さんはどういう経緯で入られたのですか。

春田 きっかけは、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が主催するTCP(Technology Commercialization Program)というビジネスコンテストで、私が審査員として、粟生さんは事務方のアドバイザーとして参加していたことでした。打ち上げで話していたら意気投合して、「じゃあうちに来たらええやん」と引っ張り込みました(笑)。粟生さんは名古屋が拠点なので、その周辺の企業も顧客になり始めています。

長島 人が人を呼び、仕事が仕事を呼ぶ感じですね。

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