日本経済新聞 関連サイト

長島聡の「和ノベーションで行こう!」

記事一覧

情熱ある人同士が化学反応を起こす触媒に

第4回 春田真・エクサインテリジェンス代表取締役会長に聞く

ローランド・ベルガー 日本法人社長 長島 聡氏

 日本型のイノベーション=「和ノベーション」を実現していくには何が必要か。ドイツ系戦略コンサルティングファーム、ローランド・ベルガーの長島聡社長が、圧倒的な熱量を持って未来に挑む担い手たちを紹介していくシリーズ。第4回は春田真・エクサインテリジェンス代表取締役会長です。

米国のネットビジネス台頭に衝撃

長島 聡氏(ながしま さとし)<br>

ローランド・ベルガー代表取締役社長、工学博士。<br>

早稲田大学理工学研究科博士課程修了後、早稲田大学理工学部助手、ローランド・ベルガーに参画。自動車、石油、化学、エネルギー、消費財などの製造業を中心として、グランドストラテジー、事業ロードマップ、チェンジマネジメント、現場のデジタル武装など数多くの プロジェクトを手がける。特に、近年はお客様起点の価値創出に注目して、日本企業の競争力・存在感を高めるための活動に従事。自動車産業、インダストリー4.0/IoTをテーマとした講演・寄稿多数。近著に「日本型インダストリー4.0」(日本経済新聞出版社)。 長島 聡氏(ながしま さとし)
ローランド・ベルガー代表取締役社長、工学博士。
早稲田大学理工学研究科博士課程修了後、早稲田大学理工学部助手、ローランド・ベルガーに参画。自動車、石油、化学、エネルギー、消費財などの製造業を中心として、グランドストラテジー、事業ロードマップ、チェンジマネジメント、現場のデジタル武装など数多くの プロジェクトを手がける。特に、近年はお客様起点の価値創出に注目して、日本企業の競争力・存在感を高めるための活動に従事。自動車産業、インダストリー4.0/IoTをテーマとした講演・寄稿多数。近著に「日本型インダストリー4.0」(日本経済新聞出版社)。

長島 春田さんは2年前にベータカタリストというベンチャー支援の会社を立ち上げ、そこから派生する形で、AI(人工知能)の利活用を進めるエクサインテリジェンスなど様々な分野のベンチャー企業の設立や経営に携わっています。その前には銀行に勤務し、ディー・エヌ・エー(DeNA)に移籍後はプロ野球の球団買収も経験されました。非常に多彩な経歴ですが、どんな経緯で今の事業を始められたのか、何を目指そうとしているのか、今日はじっくりお聞きしたいと思っています。

春田 これまでの経験はすべて、今の仕事に役立ってるなと実感します。住友銀行(現三井住友銀行)に入行したのは1992年。ちょうどバブル経済が崩壊した直後で、融資の回収や営業回りでは大変苦労しました。今振り返っても社会人1年目が一番きつかったと思います。支店勤務の後、東京本部へ異動となり、企画部門の仕事をしました。新規事業の立ち上げや新商品開発のほか、役所と一緒に規制緩和の法整備にも携わるなど、若いうちに貴重な経験をさせてもらいました。

長島 それは今のお仕事にもつながっていますね。順風満帆のようにも見えますが、どうして銀行を辞めてDeNAに移られたんでしょう。

春田 いろいろと要因はありますが、きっかけはさくら銀行との合併ですね。30歳という年齢的な節目もありますが、新しい会社になるんなら、外で新しいチャレンジもあるかな、と背中を押されたように思います。

 もう1つの理由はインターネットの世界への興味です。米国ではインターネットを使ったオークション「イーベイ」が立ち上がっていて、「こんな世界があるんだ!」と衝撃を受けました。さらに、ちょうど1999年には新興市場のマザーズが発足。ネット事業を手掛けるベンチャーに可能性を感じ始めました。一方で、組織での仕事の仕方は学んでいましたが、会社を一から立ち上げる大変さはわかっている。銀行員だから会社はそんなに簡単にはうまくいかず、潰れることを知っていました。そこで、まずは既存のベンチャー企業に入ろうと考えていたところ、たまたまDeNAの創業者である南場さん(智子氏、現代表取締役)たちと出会い、転身しようと決断したわけです。

PICKUP[PR]