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プーチン大統領は対中偏重を見直すのか?

藤 和彦 氏

日本の石油はいつまでも中東依存でよいわけがない

 石油資源が皆無に近い日本にとって、日本と中東地域を結ぶ海上交通路はエネルギーの生命線だが、いつまでも80%以上の中東依存度でよいわけがない。

 調達源の多様化のためにも、日本が注目すべきなのは、ロシアの極東・シベリア地域である。東シベリア石油パイプラインの完成以降、日本の石油企業はロシア産原油の輸入を着実に増加させている(図参照)。東シベリア地域やオホーツク海域は未開発であり今後大規模な油・ガス田が発見される可能性が高い。

拡大する北東アジアのエネルギーフロー

 ロシアからの原油輸入量のシェアは2006年時点では1%だったが、現在は1割前後に達している。原油を日本までタンカーで運ぶにはサハリンやナホトカなら3日で足りるし、途中のオホーツク海や日本海は比較的安全である。

 日ロ首脳会談直前の12月14日、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は「ロシアの石油会社(イルクーツク石油)と共同で2017年から東シベリアの油田で商業生産を開始する」ことを発表した。JOGMECは2003年1月の日ロ首脳会談の合意に基づき、2009年5月からイルクーツク石油とともに資源探査を行っており、その結果十分な埋蔵量が存在することが確認できた。

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