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石川善樹の「脳とうまく付き合う法」

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チームメートのために働いてますか?

サッカー選手の岩政大樹氏に聞く

予防医学者 石川善樹氏

 予防医学者の石川善樹氏がさまざまな分野のエキスパートと対談しながら、脳とうまく付き合う方法を探る連載シリーズ。第16回のお相手は、サッカー選手の岩政大樹氏です。東京学芸大学で数学の教員免許を取得した後、鹿島アントラーズに入団し、センターバックとして日本代表でも活躍。その後、タイやJ2のチームを経て、現在は社会人チームの選手兼コーチを務めるなど多彩な経歴の岩政氏。「うまくない」と自ら認める選手がなぜプロのトップレベルで活躍できたのか、新たな道に挑戦し続ける理由は何か、熱く語っていただきました。

母に学んだ「作り出す」仕事の尊さ

石川 善樹氏(いしかわ よしき)<br>

1981年広島県生まれ。東京大学医学部健康科学科卒業後、ハーバード大学公衆衛生大学院修了、自治医科大学で博士(医学)取得。「人がより良く生きるとは何か」をテーマとして、企業や大学と学際的な研究を行う。専門分野は、予防医学、行動科学、計算創造学など。講演や、雑誌、テレビへの出演も多数。NHK「NEWS WEB」第3期ネットナビゲーター。著書に『ノーリバウンドダイエット』(法研)、『うかつに仕事をはじめるな』『疲れない脳をつくる生活習慣』(ともにプレジデント)、『最後のダイエット』『友だちの数で寿命はきまる』(ともにマガジンハウス)など。 石川 善樹氏(いしかわ よしき)
1981年広島県生まれ。東京大学医学部健康科学科卒業後、ハーバード大学公衆衛生大学院修了、自治医科大学で博士(医学)取得。「人がより良く生きるとは何か」をテーマとして、企業や大学と学際的な研究を行う。専門分野は、予防医学、行動科学、計算創造学など。講演や、雑誌、テレビへの出演も多数。NHK「NEWS WEB」第3期ネットナビゲーター。著書に『ノーリバウンドダイエット』(法研)、『うかつに仕事をはじめるな』『疲れない脳をつくる生活習慣』(ともにプレジデント)、『最後のダイエット』『友だちの数で寿命はきまる』(ともにマガジンハウス)など。

石川 先日、ある会合で岩政さんのお話を聞く機会があり、非常に感銘を受けました。独自の哲学というか信念はどこから生まれたのか、ぜひ詳しくお話をうかがいたいと思い、今回の対談をお願いしました。

岩政 はい、よろしくお願いします。

石川 まず、ルーツからお聞きしたいのですが、たしか山口県の周防大島のご出身ですよね。実は私も瀬戸内海の生口島という島の出身なんですよ。

岩政 ええっ、ほんとですか!? 偶然ですね。

石川 島から出るって、都会の人には想像もつかない大変なことですよね(笑)。

岩政 そうですね。同級生なども大学や就職で出て行くとしても、せいぜい広島くらいまで。東京なんて遠い遠い別世界でした。周りは農家や自営業などでしたが、うちは両親とも小学校の教師をしていたので、仕事というと教師のイメージしかなかったですね。

石川 ご両親はどんな方だったのですか。

岩政 2人とも仕事熱心で、よく教育論を戦わせていましたね。母はみるからに情熱家で、熱く語る人。父は冷静に分析するタイプで、当たり前のことを疑う姿勢を学んだ気がします。母の言葉でよく覚えているのは「教師とは何かを作り直すのではなく、何かを作り出す仕事だ」ということ。自分たちの仕事に誇りを持っていて、子供心にあこがれというか、自分もそういう風になるのかなあと自然に思っていましたね。

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