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ネーミング全史

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劇的ネーミングの作り方

岩永嘉弘 氏

ネーミング・チェックポイント検証

 様々なアプローチでキーワードを探り、集めたキーワードをいろんな作法で加工して、ネーミング案を作ってきました。ずいぶんたくさんの案ができたことでしょう。さて、それらの案からどうやって一つに絞るのか。何を基準に決めればいいのか。それが問題です。最後の難関です。

 「ネーミングの仕事の半分は、決める作業である」と僕は考えています。ネーミング案はたくさんできた。しかし、決めるのは一点です。一点に絞る作業はすなわち、多数を捨てる作業なのです。長い時間をかけて作ってきた何十という案を捨て去る作業。それがネーミングを決める、ということなのです。残酷な作業です。

 捨てるためのモノサシ。合否のチェックポイントが、次の8項目です。

チェックポイント (1) 情報とイメージが、表現されているか?

 モノやコトの特長や特質がその案に表れているか。他にないメリット=セールスポイントが表現されているか。ターゲットにフィットするイメージがあるか。読んで、見て、心に浮かぶか。

チェックポイント (2) 簡明か?

 情報やイメージが表現されているとしても、その表現は分かりやすいか。そのターゲットの人が一瞬にして理解できるか。説明が必要なネーミングでは、激しい競争市場で勝てない。

チェックポイント (3) 呼びやすいか?

 テレビやラジオなどから、ネーミングは音で発信されます。また、人の口から人の耳に伝えられるモノでもあります。だから、歯切れがよく、はっきりと明快でなければなりません。必ず声に出してチェックしましょう。

チェックポイント (4) 覚えやすいか?

 一度聞いたら忘れられない。一度見たらしっかり記憶に残る。そうでなければ、ネーミングは伝播していきません。読みやすい、聞きやすいことが、覚えやすさのカギになります。覚えやすいロゴにしやすい言葉でもありたいものです。

チェックポイント (5) 親しみやすいか?

 愛されるネーミングは、それが商品名であれ会社名であれ、団体名であれ、親しみやすい音でなければなりません。老若男女に好感を持たれるだろうか? もチェックしてください。

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