日本経済新聞 関連サイト

長島聡の「和ノベーションで行こう!」

記事一覧

中堅・中小の技術力を解き放つ「目利き」に

第2回 リンカーズの前田佳宏・代表取締役Founder & CEOに聞く

ローランド・ベルガー 日本法人社長 長島 聡氏

長島 技術の目利きもできて、構想力もある人ですね。リンカーズがつなぎ役になるだけでなく、能動的に新しいイノベーションを仕掛けていく、プロデューサーみたいな役割にもチャレンジしていく、そんな野望を抱いているわけですね。

前田 ええ。商社などと組むのも面白いかもしれません。もう一つ、やりたいと思っているのは、中堅・中小企業のリソース不足の解消です。技術はあるのに人手がなくて依頼を断るケースは少なくありません。例えば、大手の電機メーカーでは毎年、数百人が退職します。中には出身地にUターンして再就職したいという人もいます。こうした人たちを地方の中小企業に紹介することでリソース不足を解消できれば、オープンイノベーションにさらに貢献できると思っています。

長島 今日お話を伺って、あらためて前田社長のバイタリティーに圧倒されましたが、その情熱はどこから生まれているんでしょう。

前田 私がリンカーズの前身となる会社を創業したのは2012年4月です。その1年前の東日本大震災が大きな転機となりました。日本の製造業、特に中小企業が持つ力をもっと引き出したい。自分の手で日本の産業構造を変えたいと強く思うようになったのです。

 この5年間、大きな失敗も2回ありました。ただ、起業する前にも失敗してきたので、失敗は当たり前だと思っています。むしろ、うまくいく方がおかしいんだと体に染み付いているくらいです(笑)。壁にぶつかっても、うまくいくまでやり続ける。ストレスは全然感じませんね。

長島 それだけ失敗しても、なおいばらの道を突き進む。なかなかできることではありませんよね。私も闘志がわいてきました。今日はありがとうございました。

PICKUP[PR]