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この時代を乗り切るワークスタイル改革

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ヤフーが問い直す「最良の成果生む職場」

ヤフー 上級執行役員 コーポレート統括本部長 本間浩輔 氏

 インターネットサービス大手のヤフーは、「職場で創造性をどう養うか」「職場に行く意味は何か」「会社と従業員の関係はどうあるべきか」などを問い直し、従業員の生産性アップを目指すワークスタイル改革を進めている。そこには、明確な目的と思想がある。

 自席を撤廃し、社内の好きな場所で働ける「フリーアドレス制度」や、オフィス以外での勤務を認める「どこでもオフィス制度」の導入は、その一端にすぎない。従業員の心や体のコンディションを整えることを目的に「チーフ・コンディショニング・オフィサー(CCO)」を新設し、「新幹線通勤」や「副業」を認め、さらには「週休3日制」の導入も検討を始めている。

 なぜ、ヤフーは様々な働き方改革を一気に進めるのか。その狙いをヤフー上級執行役員コーポレート統括本部長の本間浩輔氏に聞いた。

オフィスに「情報の交差点」をつくる

――多様な施策を同時に進める、意欲的な改革だと思います。この取り組みを始めた理由を教えてください。

ヤフー 上級執行役員 コーポレート統括本部長<br>本間浩輔(ほんま こうすけ)氏 ヤフー 上級執行役員 コーポレート統括本部長
本間浩輔(ほんま こうすけ)氏

 直接的なきっかけは、従業員の増加に伴うオフィスの移転です。ヤフーは2016年10月1日付で、六本木の東京ミッドタウンから永田町の東京ガーデンテラス紀尾井町に移転しました。現在は20フロアを借りています。以前のオフィスと比べるとかなり広く、スペースに余裕があるレイアウトです。ここで従業員がベストなパフォーマンスを発揮できるように、新しい働き方の仕組みを整えようと考えました。

 今回の新オフィスでは、10年後の2026年まで働くことを想定し、今後のワークスタイルの変化に対応できる環境にする必要があったんですね。

――今後の10年間で、ワークスタイルはどのように変化すると考えていますか。

 モバイルデバイスの活用が増えているので、決まった時間にオフィスに来てPCの前に座るという働き方は、もう必要なくなるでしょう。ですから、新オフィスではそれまでパーティションで仕切っていた「自席」を廃止し、「フリーアドレス制」を導入して、その都度、働くフロアと座る場所を自由に選べるようにしました。

 さらに、机をジグザグに配置してわざと歩きにくくし、従業員どうしがコミュニケーションできる機会を意識的に増やしました。その目的は「情報の交差点」をつくることです。

机をジグザグに配置し、従業員同士がコミュニケーションできる機会を意識的に増やしたオフィスレイアウト。社員からも好評だという。 机をジグザグに配置し、従業員同士がコミュニケーションできる機会を意識的に増やしたオフィスレイアウト。社員からも好評だという。

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