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ゲームは本当に子どもの勉強の敵?

馬場保仁氏 清水章弘氏 綿貫知哉氏 鼎談インタビュー(上)

 この夏、スマホアプリ『ポケモンGO』が配信され、いたるところでスマホを片手にモンスターを探す姿が見られました。今の親世代が学生の頃は、こんなに手軽にゲームに興じることはできませんでした。スマホを持ち始める小学校高学年から中学生の親、特に母親はゲームやスマホの存在が子どもの将来を脅かさないかと危惧しています。

 ゲームは勉強の敵なのか、それならば家庭ではどう向き合うべきか。異なった立場の専門家が、2回にわたって現代の親と子どもに向けてアドバイスします。前半はゲームがなぜ、親を不安にさせるのかを、さまざまな観点から考えてみました。

<参加者>
 馬場保仁さん(ファリアー 代表取締役社長)
 清水章弘さん(プラスティー教育研究所 代表取締役)
 綿貫知哉さん(プラスティー教育研究所 コンテンツ事業部部長)
       (司会、構成はメディア・ビューの橋本真理子チーフ・エディター)

親の不安の正体はただ知らないだけ?

綿貫 僕は塾の講師をしているので、毎日小学生や中高校生たちと接しています。子どもが1日にスマホを触っている時間は2~3時間くらいが平均と聞きます。保護者の方には「子どもが勉強すると言って自分の部屋にスマホを持っていくけれど、目の届かないところで何をどれだけしているかわからない」という不安があるそうです。また勉強が伸び悩んでいる子の場合、「勉強時間が確保できているのか心配なので、もっと塾で課題をたくさん出してください」という要望が多いのも事実です。

清水 親御さんとの面談では「今、うちの子はとても睡眠不足で、その原因はゲームを長時間やっているからではないか」というように、今抱えている悩みとセットでスマホやゲームの問題を相談されることが多いです。だからゲームをすることを問題視しているのではなくて、ゲームをやることの悪影響を問題視しているんですね。睡眠不足だから学校の授業で寝てしまい、その結果、成績が下がる。親が呼んでも返事をしない。食事だと呼びかけても出て来ないし、なかなかご飯を食べない――という状況はやはり心配だと思います。

綿貫 男の子はスマホのアプリゲームに熱中していることが多く、女の子はLINEやオンライン動画を観ていることが多いようですね。

清水 僕は青森県三戸町の小中学生の学力向上のお手伝いをさせていただいています。そこの先生方の悩みで必ずあがるのはゲームですし、最近開校した僕たちの会社の京都校でも感じるので、全国的にゲームに対して問題意識を持っているとは言えるでしょう。

馬場 その親御さんたちの世代ってゲームをやることが悪ではないけれども、「またゲームばっかりやって!」と言われてきた世代なんですよね。だからゲームに対してポジティブではない感情がすりこまれているんじゃないかと思います。それと、プレイステーションなどのいわゆるコンシューマゲーム(家庭用ゲーム)は知っておられるけれど、今のスマホアプリをはじめとしたゲームは体験されていないので理解できない=不安、というのが実態なのではないでしょうか。

綿貫 そうですね、わからないから不安なんですよ。だからゲームをもっと知った上で、お子さんと話し合ってほしいですよね。

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