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すごいインドビジネス

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生産拠点だけじゃない、輸出拠点としても有望

サンジーヴ・スィンハ 氏

 日本企業の製品は「オーバースペック」なあまり、現地の市場価格に合っていないケースが散見されます。

「インドには中国で直面する知財をめぐる問題がない」

 日本の製造業がその壁を打ち破るには、自動車メーカーのスズキのように、インドに日本の技術を持ち込んで現地生産することが必要でしょう。天然資源と若い人材が豊富なインドでは、工場設備を格安で建設できるというメリットがあるからです。

 今から十数年前、中国の安い人件費に着目して、日本企業の多くが中国に生産拠点を移しました。結果、中国は「世界の工場」と呼ばれるようになりましたが、人口の多さや人件費の安さで同じような条件が揃っているインドに対しては、生産拠点を移す日本企業は多くありませんでした。

 しかし、インドは日本企業の生産拠点として、中国が持っていない好条件を備えた国と言えます。多くの海外企業が中国で直面した「知的財産権」をめぐる問題が、インドには存在しないからです。

 なぜそう断言できるかというと、インド人は自分の考えに自信を持っており、「模倣」や「真似」をよしとしない国民性です。そのため、知的財産に関しては、ほぼ世界水準(あるいはそれ以上)の法律が整備されていて、法執行も厳格に実施されています。

 例えば、知的財産権の分野で、外国企業がインド政府に対して訴訟を起こしたときに、外国企業が裁判で勝つことも珍しくありません。

 また、インドは生産拠点としての魅力だけでなく、「輸出拠点」としても大きな魅力を持っています。意外に知られていないことですが、爆発的な人口増や経済成長を続ける中東やアフリカの国々に対して、インドは太いパイプを持っているからです。インドで生産して、これらの地域に輸出することで、特に日本の製造業は大きな利益を得ることができるはずです。

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