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本業を磨き上げるためのクラウドソーシング

若手ベンチャー経営者、外部リソースを積極活用

 人材や資金に限りのある中小企業が大手企業と伍していくにはどうすればよいか。古くて新しいこの課題の解決策として、脚光を浴びているのがクラウドソーシングだ。インターネットを介して、スキルや技術を持つ個人と、業務を外注したい企業とをマッチングさせる。単に繁忙期の業務を減らすだけでなく、本業の強みをさらに磨き上げ、中長期的に成長につなげる戦略的な使い方が増えている。

国内外の4万人が17言語を翻訳

 ひと口にクラウドソーシングといっても、その形はさまざまだ。クラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシング専門会社に必要な業務を伝え、専門家を集めて発注まで委託する方法もあれば、自社で業務に合った専門家を集める方法もある。委託する業種もエンジニアやプログラマー、デザイナー、加工作業者、編集者など多岐にわたる。

 「クラウドソーシングの仕組みは創業時から導入するつもりだった。ユーザーが求めるスピードやコストを実現するにはこれしかないと考えていた」。そう語るのは、インターネット上で翻訳サービスを提供する八楽(やらく、東京・渋谷)の坂西優社長だ。

 同社のサービス「YarakuZen(ヤラクゼン)」は、機械翻訳と専門の翻訳者を利用する。ユーザーは専用画面に日本語の文書ファイルをアップロードまたは入力すると、簡単な操作で機械翻訳ができる。翻訳文がこなれていなかったり、不正確だったりする場合は、ネット経由で翻訳者に修正を依頼できる。翻訳した文書はデータベースに蓄積され、使えば使うほど、ユーザーに特有の訳し方を学び、翻訳の精度が上がる仕組みだ。

翻訳システムYarakuZenの画面イメージ 翻訳システムYarakuZenの画面イメージ

 クラウドソーシングを活用しているのは、専門の翻訳者への発注だ。クラウドソーシング専門会社に登録している国内外の約4万人に翻訳を依頼。英語のほか、韓国語、中国語、フランス語、ドイツ語、タイ語など17言語を訳せる人材をそろえており、今後さらに増やしていく予定だ。

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