日本経済新聞 関連サイト

知的生産経営

記事一覧

協力:エプソン販売

エコアクション21を使い倒して儲かる会社に変身する方法

エコアクション21審査人 飯田 哲也氏

 一般に中小企業は数人から300人程度の組織を指しますが、その中でも100人以下、特に数十人の企業は組織力もあるし、小回りもきく、魅力的な組織だと思います。その一方、中小企業であるがゆえに、昔の創設当初の慣例から抜け出せなかったり、「大企業にはかなわない」といった一種のあきらめが改善を阻害したりして、「親会社や大口顧客の言いなりになっていれば細々とでも事業が継続できる」と無理やり納得するような残念な状態にあるところも少なくありません。

「社長、そんなんでええんですか?」

 よく考えてみると、最初から大企業だった企業はないわけで、現在の大企業の多くは老舗を除いて戦後に個人商店から始めた、ほんの60年ぐらい前に創業した零細中小企業だったのです。それが今は大企業となっているのです。「個人商店から年商何千億円の企業になったのは時代のせいで、今の時代はそんなことはできない」と考えている方は、永久に今の状態から抜け出すことはできません。現在の大企業はその時代のニーズを把握して、アイデアを生み出し、その時代では型破りなことを実行し、失敗し、改善し、努力してきたからこそ、今の栄光があるのです。

 現在の中小企業も、昔と同じこと、去年と同じこと、昨日と同じことを繰り返していたのでは、時代に取り残され、やがて消滅に追い込まれるかもしれません。最近はベンチャー企業という、アイデアを武器に業績を伸ばしたり、大企業に技術やアイデアが認められて(あるいは必要とされて)、共同研究やコラボレーションなど同等の立場で活動したりする組織も多くあります。ベンチャー企業は小さな組織で信用力はありませんが、慣例に縛られない自由な発想で時代のニーズをとらえ、スピードのある経営ができるのが最大の強みです。

 大企業ではない、ベンチャー企業でもない中小企業は、ある意味中途半端な組織であると思うのです。しかし、大企業にない小回りのきく経営、ベンチャー企業にない信用力と、小さいながらも組織力や同業者の助け合いネットワークなどもあります。ないのは「時代にマッチしたアイデアと、そのアイデアを実行して改善する決断と勇気」だけです。

PICKUP[PR]