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富裕層増えるマレーシア、プレミアム感に商機

日本貿易振興機構(JETRO)海外調査部アジア大洋州課 田中 麻理氏

 日本人が移住したい国、9年連続人気ナンバーワンの国をご存知だろうか。

 1人あたりGDP(国内総生産)が1万ドルを超え、年間世帯可処分所得が3万5千ドル超の富裕層人口が総人口の2割を占める常夏の国、マレーシアである。世界銀行の分類で高所得国とされるシンガポール、ブルネイを除けば、ASEAN(東南アジア諸国連合)の中で最も経済発展が進んでいる。今後も増加傾向にある富裕層・アッパーミドル層に向けた日系企業の商品やサービスのビジネスチャンスが拡大しそうだ。

多彩な民族と文化が融合

 マレー半島とボルネオ島北部(東マレーシア)を領土とするマレーシアは、古くからプランテーションやすずの採掘のため、移民を多く受け入れてきた背景から、多民族国家として知られている。マレーシア統計局によると、2014年の総人口は約3,100万人で、うち外国人が約1割を占める。国民の民族構成は、ブミプトラ(マレー系及び先住民族)61.8%、中華系21.4%、インド系6.4%となっている。

 実際に首都クアラルンプールを歩いてみると、トゥドゥンという布をかぶったマレー系女性、ジーンズやミニスカート姿の中華系カップル、サリーをまとったインド系だけでなく、バーの集まる繁華街では欧米系、ショッピングモール内のレストランでは東南アジア系、建設現場では南アジア系と、多様な国から来た人々が入り混じっている様子を体感できる。

 一般財団法人ロングステイ財団の調査によると、日本人の移住先としてマレーシアは2006年から9年連続ナンバーワンの座を獲得している。一年中温暖な気候、英語が通じる環境、日本と比べ安い物価などが人気の理由だが、多民族国家ならではの異文化体験ができる点、多種多様な食事なども魅力のようだ。

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